ピアノコンクールの種類と特徴|子どもにおすすめの目標とは?
2025年10月8日 教室関連
お子さまがピアノのレッスンに慣れてきたら、「次の目標は何にしよう?」と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、「ピアノコンクール」や「検定」です。
日本では多くのピアノ関連の大会・検定が開催されており、それぞれに特色があります。
この記事では、ピアノ教室スタジオミトーがおすすめする主要なピアノコンクール・検定の種類と特徴を、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
目的に合わせて選べる、ピアノコンクールの種類と特徴
ピティナ・ピアノコンペティションは、全国で最も規模が大きく参加者が多いコンクールのひとつです。学校で表彰されることもあるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 お子様向けのコンクールとして全国的に知名度が高く、予選通過率は3割くらいという狭き門ですが、確かな技術を学びしっかりと基礎をつけられます。
音楽史4期からそれぞれ選ばれた課題曲が年齢別に数曲あり、出場者は各期から1曲ずつ、計4曲を選び、予選で2曲、本戦で予選以外の2曲、全国で4曲全てを弾きます。
開催時期:6月〜8月
特徴:音楽史4期の音楽の特徴と演奏法を学び、ステージでの演奏力を育てる。幼児から参加OK。
毎日新聞が主催している、戦前から続く伝統のある音楽コンクールです。コンクールの本選会は後日NHK教育でテレビ放映され、また毎日新聞の紙面でも詳細な審査結果が公表されます。そのため、「プロへの登竜門」と言われるくらいの難易度です。
開催時期:8月末〜10月
特徴:プロ志望の登竜門で、NHKや新聞でも報道される。音大志望・上級者向け。
音楽を学んでいるすべての人たちが、心から音楽を楽しみ、ステージ上で自由に曲のイメージを表現することを目的として設立されたコンクールです。
幼児から参加可能で、ピアノ、ヴァイオリン、管楽器の3部門開催され、ピアノは時間内に複数曲演奏できる自由曲コース、課題曲中の一曲を演奏するバロックコース、課題曲コースの三つがあります。
開催時期:予選6〜8月、本選9〜11月、ファイナル12〜2月
特徴:幼児から参加OK。3つの部門(自由曲・バロック・課題曲)あり
「ブルクミュラー」は、実は作曲家の名前です。このコンサートでは、ブルグミュラーが作曲した曲のみで参加するコンクールで、年齢別に課題曲があり、そこから好きな曲を選べます。とはいえ幼児にブルグミュラーは難しい、ということで年齢によってブルグミュラー以外の曲を選ぶこともできます。
開催時期:9月〜12月
特徴:予選・本選とも1曲ずつ、同じ曲で参加可能なので、初心者でも挑戦しやすい。幼児から参加OK。
「ブルクミュラーコンクールと同じく、バッハが作曲した曲のみで参加するコンクールで、小学2年生まではその他の作曲家曲で参加可能です。
開催時期:12月〜2月
特徴:地区大会、全国大会とも、同じ曲で参加可能。幼児から参加OK。
グレンツェンピアノコンクールは、地区予選、地区本戦(予選より会場が広くなります)、地区大会、全国の計4回行われ、一年かけて行われるコンクールです。
課題曲1曲で参加できますが、選考ごとに課題曲が変わり、計4曲の演奏が必要です。 各選考で参加者の7割ほどが通過するので、挑戦しやすい雰囲気があります。
開催時期:約1年間
特徴:良いホールを使用、各選考での通過率7割。幼児から参加OK。
グレンツェンピアノコンクールは、地区予選、地区本戦(予選より会場が広くなります)、地区大会、全国の計4回行われ、一年かけて行われるコンクールです。
課題曲1曲で参加できますが、選考ごとに課題曲が変わり、計4曲の演奏が必要です。 各選考で参加者の7割ほどが通過するので、挑戦しやすい雰囲気があります。
開催時期:10月〜12月
特徴:海外からの参加も。小学生〜高校生の実力派におすすめ。幼児から参加OK。
クラシック音楽に特化したコンクールで、ピアノだけでなく他の楽器も対象となっています。予選、本選、全国大会を通して自由曲で参加できるのが大きな特徴です。
開催時期:予選7〜8月、本選9〜10月、全国大会12月
特徴:ピアノ以外の部門もあり(弦・管・打・声楽)。幼児から参加OK。
地域や県ごとに行われている地域密着型のコンクールで、時期や課題曲の有無なども大会によってまちまちです。また、参加者の在住地域等の条件があります。
例:千葉音楽コンクール(2019年以降開催なし)
【特におすすめ】スタジオミトー推奨の4コンクール
たくさんのコンクールをご紹介しましたが、とくにおすすめなのはピティナ・ピアノコンペティション、ブルグミュラーコンクール、バッハコンクール、グレンツェンピアノコンクールです。
なぜかというと、この4つは比較的容易にコンサートホールでピアノを弾く経験が詰めるためです。
また、この4つのコンクールは、動画での審査ではなく実際に会場で弾けるという大きなメリットがあります。動画での選考だと、本人の努力ではなく動画の録音環境や再生環境が大きく影響してしまうためです。コンクールは準備期間も開催期間もどうしても長くなってしまいますが、大変な分実りが大きいのも事実です。
少しでも挑戦したい気持ちがあれば、ぜひご相談ください。一緒に頑張りましょう。特にピティナに関しては、指導者賞を受賞しているのでご安心してお任せください。
さてスタジオミトーでは、年間3回のコンサートも開催し、実践の場を多数ご用意しています。実は年3回は、ピアノ教室としてはかなり多い方なんです。
コンサートホールでピアノを弾く、つまり「人前でピアノを弾く」経験は、積極的に機会を作らないとなかなかできません。
お教室主催のコンサートでの経験を通して、コンクールや検定の場に慣れるだけでなく、受験や、人前で発表することにも慣れることができます。
長年一人一人の生徒さまに向き合っていると、やはり皆さま、年々より良い演奏ができるようになっていきますので、わたしも毎年頑張って企画しています。
ちなみにピアノには検定もあります!以下でおすすめの検定や、どんな検定があるのかについて詳しく説明しています。
ぜひご確認くださいね!






